
利便性向上、コンプライアンス・ガバナンス強化、
集約化により買い方改革を推進!
花王グループには、花王グループで働くすべての社員が何よりも大切にしている「花王ウェイ」という企業理念があり、基本となる価値観として「正道を歩む」を掲げ、法と倫理の順守、社会的責任の遂行にも力を注がれています。また「世界で最も倫理的な企業(Worldʼs Most Ethical Companies)」にも16年連続(2022年3月時点)で表彰され続けており、調達領域においても持続可能で責任ある調達を戦略として実行されています。
購買部門の重点施策として取り組んだ間接材調達の集約化による「購買の見える化」、「コンプライアンス・ガバナンス強化」、「社員の利便性の向上」(買う・払う の簡略化) などをパーチェスワンクラウドで実現された際のお話をお伺いしました。
購買の見える化
コンプライアンス・
ガバナンス強化
ガバナンス強化
社員の利便性の向上
導入前の課題
間接材調達の集約化とコンプライアンス・ガバナンスの強化
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- システム乱立状況の改善
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間接材調達そのものが多種多様であることから、当時は組織、ビジネス領域毎に様々な調達システムが存在(最大40以上のシステム)、各々の処理が複雑化していました。
このため全社レベルでシステム(業務)の集約化、一元管理の仕組みを作ることが急務でした。
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- コンプライアンス・ガバナンスの強化
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発注処理はシステム毎にバラバラで購買部門による承認が無いケースもあり、購買による統制ができているとは言えない状態でした。同様に請求処理も統一されておらず、お取引先様においては当社の複数部門宛に別々に請求を上げていただいていました。
また個別の調達業務そのものを見ても、年間購買ボリュームのうち 96%が少額案件、かつそのうち 80%がカタログ購買であったこともあり、定番品を電子カタログ化し、個別の業務を効率化することで、社員の利便性の向上と、ガバナンスを同時に強化したいと考えていました。
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- 分散された購買データの見える化
- 間接材の購買実態を把握するために、40以上あるシステム毎に分散して存在するデータを効率よく集計、分析したいと考えていました。
パーチェスワンクラウドに決めた理由
集約化を後押しする「使いやすさ」が導入の決め手
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- 柔軟なSaaS
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システム面での重点課題だった多数のシステムと購買業務を整理、統合し、集約化ができることを重要視する中で、SaaS型でありながら、標準的な機能に加え、花王の業務に合わせたフィッティングが可能なパーチェスワンクラウドに注目しました。
業務フィッティングによる利便性の向上は、業務集約化を推進する点からも欠かせないと考えていたため、それらが実現できるパーチェスワンクラウドを、花王の業務フローや実運用に合わせたのちに「花王モール」として導入することにしました。
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- 誰でも簡単に使えるUI
- 利用者である社員にとって、画面構成含めビジュアル的にも優れた UIは、誰にでも簡単に分かりやすく、快適に使えると判断しました。
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- カタログ横串検索機能
- 花王で利用ボリュームの大きいカタログ購買についても、カタログの横串検索機能により、ユーザーが複数のシステムを行き来することなく、あらゆるカタログを一括で、「誰でも」「簡単に」検索できる操作性は魅力的でした。
導入効果
利便性向上、コンプライアンス・ガバナンス強化、
集約化により買い方改革を推進!
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- 利用者である社員の利便性向上
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「汎用カタログ」品については、システムを統一したことでユーザーが複数のシステムを行き来することなく、あらゆるカタログを一括で検索・比較し、買うことができるようになり、利便性が圧倒的に向上しました。
また汎用品とは異なる地場のお取引先様の商品をカタログ化した「地域カタログ」も、システム上に掲載することができる為、これまでの商品を購入しつつ、同時に発注業務も効率化できました。
当初、目標としていた徹底的な IT活用による「買う」「払う」を簡便化し、「社員サービスの向上を図る」についても達成できています。
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- コンプライアンス・ガバナンスの強化
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要求種別毎に多岐にわたる花王独自のワークフローを実装でき、共通のポリシーに則った運用ができるようになったこと、拠点毎のカタログ閲覧制御など各種機能の相乗効果もあり、購買関与の原則に則った管理・運用が実現できています。
またシステム上で誰が、どのような案件を持っているのか、順調に進んでいるのか、などを確認する案件の進捗・管理機能により、ガバナンスの強化も図ることができました。
さらにお取引先様と花王、双方の請求業務の合理化=「請求レス」(毎月発生する請求業務を無くすこと)の効果により、都度請求いただかなくても、検収実績に応じて確実に支払を行うフローが確立しました。
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- 購買業務の集約化、一元管理、見える化の実現
- 購買業務全体を集約、仕組化できたことは大きいメリットです。システム上で常に案件の進捗や承認状況がウォッチできることに 加えて、必要な購買データを個別にダウンロードできることから、その後の分析業務も効率化できています。
今後の展望
SB C&Sさまと共に花王の買い方改革の完遂を目指します
SB C&S さまとは花王の買い方改革を一緒に実現すべく、導入から運用まで伴走型、「※Biz Dev Ops」で行えたことは大きなメリットがありました。
2017年の導入から 5年に及ぶプロジェクトを今でも続けており、本年から契約購買も取り込み、集約幅を広げています。
今後もさらなる進化を遂げるべく、引き続き SB C&S さまとパートナーとして完遂を目指していきます。
Biz Dev Ops:ビジネス部門(企画・営業部門)と開発部門、運用部門の3者間で密に連携、協力しあい、IT推進していく手法