間接材購買管理における課題共有と解決に向けて 第3・4回間接材調達部門・
ラウンドテーブル開催レポート

はじめに

2025年7月と9月に、SB C&S株式会社とディーコープ株式会社は「ラウンドテーブル」と題した情報交換会を開催しました。今回は、3回・4回目になります。(以前のラウンドテーブルについてはこちらのレポートをご覧ください。)今回のラウンドテーブルには、延べ14社もの企業さまにご参加いただきました。

参加企業の概要

今回のラウンドテーブルの参加社ですが、以前のラウンドテーブルと同じく日本を代表する大手企業を中心にご参加いただきました。

売上規模で見ると、5兆円以上が3社、1兆円以上5兆円未満が5社、1兆円未満が6社となっています。

業種別の内訳では、製造業が11社ですが、さらに内訳としては加工組立型産業が4社、生活関連型産業が3社、基礎素材型産業が4社、金融業・保険業として1社、サービス業で2社に、ご参加いただきました。

多くの参加社は、担当者〜課長格が大半であり、さらに所属部門・職種としては、購買部門ないし購買の企画に関わる職種の方にご参加いただきました。

イベントの内容と特徴的な議論

イベントは、SB C&S株式会社 ICT事業本部 パーチェスワン事業統括部 統括部長、ならびにディーコープ株式会社 代表取締役社長を兼任する三松による開会挨拶の後に3〜4社程度のグループに分かれていただき、グループごとに議論を行いました。

グループでの議論の様子

討議の中では、特に以下の5つのテーマについて活発な議論が交わされました:

1. 購買ルールと統制の強化

― 統制の現状と課題: 直接材は契約書やルールが整備されている一方、間接材は各部門の独自調達が多く、統制が脆弱である実態が共有された。またルール遵守の徹底が課題として浮き彫りになった

― 立替精算の撲滅: 個人の立替払をなくすことが複数社で課題認識されており、購買システム導入の大きな目的の一つとなっている

― 経営のコミットメント: 購買ルールの実効性を高めるには、経営層の強いコミットメントが不可欠であるとの認識が共有された

2. 購買システムのデジタル化とガバナンス強化

― カタログ購買の推進: Amazon Business、モノタロウ、ASKUL等のパンチアウトカタログ導入により、工数削減とコスト削減を実現する動きが進んでいる

― データ分類の精度: ユーザーが発注時に選択するカテゴリーが不正確になりがちで、正確な支出分析の障壁となっている

― システム統合の困難: M&Aで加わった企業が多い場合、各社のシステムやルールがバラバラで統一が難しく、段階的なアプローチが必要との意見が出された

3. 価格転嫁対応と改正下請法への対応

― 社内教育の強化: 購買担当者だけでなく、設計・生産管理・技術部門など外部と交渉する全社員を対象に、コンプライアンス教育とテストを実施

― 法務と調達の連携: 「リスク回避」を重視する法務と「実務効率」を重視する調達の間で、バランスの取り方が運用上の課題となっている

4. コスト削減とサプライヤー管理の高度化

― 戦略的ソーシング: 金額基準での相見積から、より戦略的に優先順位をつけた調達へのシフトが議論された

― サプライヤー評価制度: QCDの観点でのサプライヤー評価や年次レビューの必須化が進んでいる。アワード制度の実施なども行われている

5. 人材育成とDX・AI活用

― 育成体制の不足: 購買専門人材が少なく、未経験者を社内で育成する方針を取っているが、十分な教育体制が整っておらず、ノウハウ継承が課題となっている

― AI・DXの活用状況: ChatGPTやコパイロットを翻訳、見積比較、見積チェックに活用する事例や、北米での「AIバイヤー」によるサプライヤー自動交渉の事例が共有された一方、日本の商習慣との適合性や費用対効果の課題も指摘された

総括:

各社とも購買プロセスのデジタル化とガバナンス強化を進めているが、システムの完全性、現場の運用定着、法規制対応、人材育成といった課題が共通して存在することが明らかになった。今後は、経営層のコミットメントのもと、段階的なアプローチで統制を強化しながら、AI等の新技術も活用し、戦略的な購買機能への転換を図っていく方向性が確認された。

今後の展望

全体的には非常に議論も踏み込んだところまでなされており、過去と比べてより充実したラウンドテーブルとなりました。さらに今後のラウンドテーブルでは、より充実した情報共有と交流の場を提供できるよう、尽力してまいります。

また、ラウンドテーブル以外の場においても間接材購買について「どこで情報を得たら良いのか?」と、ご質問をよくいただきます。企業さまの購買活動の改善につながる場として、ラウンドテーブルや私共の開催するイベントに興味を持っていただければと思います。

次回の開催時は、ぜひご参加いただければ幸いです。

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